PROJECT
プロジェクト概要
NICOは、日本国内の未利用資源を効率的に活用し、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。
地域ごとの未利用資源の回収から革新的な処理技術を通じた有用な製品の包括的なアプローチを取っています。
未利用資源
地域ごとに発生する様々な未利用資源を特定し、有効活用します。これには、ファッション業界の衣服廃棄物、農業未利用資源、農業資材の廃棄物、建築業界の廃棄石膏などが含まれます。
地域回収
地域と協力して効率的な回収システムを構築します。自治体や教育機関との連携、地域コミュニティの参加を促進し、環境教育や啓発活動も行います。
処理プロセス
メタン化と固形化技術を用いて、資源を有効活用します。メタン発酵による再生可能エネルギーの推進や、消化液の固形化による有機肥料の推進を行います。
バイオ素材製品
処理された資源から、様々な有用な製品の生産促進をします。バイオ技術を活用した製品、化学製品、バイオエタノールなどが含まれます。
地域回収システム
効率的な資源回収のために、以下の方法で地域ぐるみの回収システムを構築しています。
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自治体・教育機関との連携
地方自治体や学校と協力し、回収拠点の設置や回収イベントの開催を行います。
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地域コミュニティの参加促進
町内会や自治会と連携し、地域住民の積極的な参加を促します。
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環境教育プログラムの実施
小中高等学校での環境教育を通じて、次世代の環境意識を高めます。
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普及啓発活動
地域イベントやワークショップを通じて、資源循環の重要性を伝えます。
メタン化・消化液の固形化技術
回収された未利用資源は、最先端の技術を用いて処理されます。
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メタン発酵
有機性廃棄物をメタン発酵させ、バイオガスを生成。これを用いた再生可能エネルギーを推進します。
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消化液の固形化
メタン発酵後の消化液を固形化し、高品質な有機肥料を推進します。
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CO2削減
プロセス全体を通じて、CO2の排出量を削減し、カーボンニュートラルな循環を目指します。
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地域循環の促進
生成された製品を地域内で活用することで、地域の資源循環を促進します。
バイオ素材製品
処理された資源から、以下のような取組みの推進を行っております。
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バイオ技術製品
農業残渣を活用した機能性食品や化粧品原料など、高付加価値製品の開発を行っていきます。
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糖化後発酵による化学製品
セルロース系バイオマスを糖化・発酵させ、バイオプラスチックなどの原料を推進します。
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バイオエタノール
農業廃棄物や食品廃棄物からバイオエタノールを生産し、燃料や化学製品の原料として利用します。
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自動車産業向け素材
バイオマス由来の軽量で強度の高い素材を開発し、自動車部品への応用を進めています。
社会実装に向けた取り組み
私たちのプロジェクトは、単なる技術開発にとどまらず、社会全体での実装を目指しています。
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地域との連携強化
地方自治体や地域企業と連携し、地域の特性に合わせた資源循環システムの構築を支援します。
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環境教育の推進
小中高等学校での環境教育プログラムを通じて、次世代の環境意識を高め、持続可能な社会づくりに貢献します。
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産学官連携
大学や研究機関、企業、行政機関との連携を強化し、技術革新と社会実装の加速を図ります。
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情報発信と普及活動
ウェブサイトやSNS、イベント開催を通じて、プロジェクトの成果や重要性を広く社会に発信します。
未来への展望
NICOは、このプロジェクトを通じて以下のような未来の実現を目指しています。
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完全循環型社会の構築
廃棄物を出さない、すべての資源が循環する社会システムの確立を目指します。
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地域経済の活性化
地域資源の有効活用により、新たな産業と雇用を創出し、地域経済の持続的な発展に貢献します。
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環境負荷の大幅削減
CO2排出量の削減や化石燃料依存からの脱却を通じて、地球環境の保全に貢献します。
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国際展開
日本で確立したモデルを世界に発信し、グローバルな資源循環の実現に寄与します。